おはようございます。ホーリンです。
今日は、この旅最大の山場である【知床峠】チャレンジ!!!
この峠は、急勾配で、全長23キロあり、最高標高730mもある山を登ります。
すごい山だと知らずに、ホーリンは呑気に考えていましたが、クリオネライダーハウスで出会うライダーが、知床峠を自転車で登るのは相当キツイから覚悟しておいたほうがいいよ!
と、アドバイスをしてくれて怖くなった。
坂は今まで経験したことあるけど、終わりのない坂は精神的にもやられそう。
不安になっていると、別のチャリダーの方が、
12キロの山を登れば、残り12キロの下り坂が待っていますよ!!!
と、優しいのか優しくないのかよくわからない励ましのメッセージをくれて、ひとまずやってみようと思った。
しかも、その峠では、時々熊が現れるから、鈴をかって、驚かしながら自転車に乗ったほうが良いとか、色々怖いことを聞いた。
怖いけど、見てみたい。
そんな事を考える。
熊は足が速いみたいで、自転車だったら追いつかれる。
その時はジエンド、、、
まぁ、そうなったらそうなったで諦めるしかない。
朝、クリオネライダーハウスを出発し、すぐ近くのコンビニで昨日クリオネで知り合ったヒッチハイクの人に会う。
いやー、なんだか、みんな進む道は違うけど頑張っていて励まされた。
なんだかやれるような気がしてきた。
知床峠のふもとに着く前に、町があり、そこのラーメン屋の前にめちゃくちゃ目立つバイクがあり、昨日のクリオネで知り合った彼のバイクだと思い、そのラーメン屋に入る。
ちょうど注文前だったので僕も注目し、一緒にラーメンを食べる。
北海道のラーメンは個性的なラーメンが多い。
魚介の味が生きていて、関西や西日本の豚骨ベースではあまりないけど、それはそれでとても美味しい。
最近は北海道ラーメンのファンである。
ラーメンを食べた後は山登り出発。
最初は、ゆっくりなだらかな坂で、
「ちょろい、ちょろい。噂は少し大袈裟だったな」とタカをくくっていたら、その次のカーブの後、えげつない坂が、、、
ヤバイ!
と、思うが、ひたすら坂道を漕ぐ。
降りて手押ししたい気持ちもあるが、降りたらもう二度と立ちこぎできないと思い、気合いで立ちこぎをし、地面になるべくつかないようにこいだ。
途中とても綺麗な山が現れた。
羅臼岳というらしい。
でも、ずーっと霧がかかっていて、最初はなかなか見えなかった。
そして、あるタイミングで、雲が隠れて少しの間だけ綺麗に見えた。
なんでも、ここ知床峠は夏は朝と夜の気温差が大きいため、いつも霧がちで、なかなか綺麗に山を見ることが出来ないとのこと。
なので、綺麗に見えた時はチャンスと思い、写真をとっておいた。
峠に着いた時は感動と、疲れと安心感と、さまざまな感情が一気に押し寄せた。
写真を少し撮り、早く山を降りたいと思い、その後は、ほぼ漕ぐことなく、ただ、自転車に、乗っていたが時速50キロくらいは出ていた。カーブの時にブレーキを踏むだけでほぼこがなくてよい。
本当に気持ちが良い。
本日の目的地【羅臼町】の少し手前に、無料の有名な【熊の湯】があり、訪れてみた。
そこは、なんでも地元民が利用しとても熱いということで有名らしい。
実際、熱すぎてなかなか入ることができずに足だけ入れて水をかけまくってゆっくりと中に入った。
それでもとても熱く、誰かが出るたんびにお湯が動いて激痛が走る。
しかも、地元民がものすごいマウンティングなのか、旅人や若い人のマナーがなってないとか、風呂が冷たくて気持ち悪いなどと文句を言う。
マナーも何も、無料の露天風呂なんか元々無いから、助け合いで利用方法が分からないのは当然だし、いきなり、そこのボスみたいな人が怒り出すからせっかくの気持ち良い風呂があまり気持ちよくなかった。
ただ、そこでまた面白い旅人に出会った。
彼はカヤックで、旅をしていて二の腕にものすごい日焼けの痕が残っていた。
話を深く聞くと、彼はカヤックで、日本一周中で、普段はほとんど海岸で誰とも会わずに寝て、起きて漕いでという生活らしい。
食べ物や飲み物はどうしているのか聞いたが、食べ物は米と、卵を買って、米と卵だけで生活をしているらしい。
ちゃんと自炊道具も持って、毎日自炊しながら旅をしている。
彼曰く、米と卵は栄養がたくさんあるから、それだけで生きていけるとの事。
コンビニやスーパーすらない海岸で、誰とも会わずに生きるって言うのはものすごく大変な事だと思うし、生半端な覚悟では出来ないと思う。
今日本を半分以上漕いで後は北海道を1周だいたい3ヶ月くらいかけて回ったら、日本1周達成らしい。
彼はすでに自転車で日本一周も達成している。
そして、お金が尽きたら、横浜の工場に出稼ぎに行き、貯金が貯まったら再び旅に戻るという生活。
なんともあっぱれで素晴らしい人生を歩んでいるんだろうと思った。
将来は北海道にカヤックのお店を開きたいらしい。
きっと彼はカヤック屋をオープンさせるし、充実した人生を歩むんだろうなと思った。
この旅でも出会う事のなかなかない、ハイレベルな旅人に出会えた事に感謝!!
そして、夕方は羅臼のライダーハウス【お気軽屋】にチェックインし、スーパーで半額刺身など、少し豪華な食事をした。
ライダーハウスお気軽屋
本当は羅臼はトド料理が食べれると聞いて、トド料理を探したが、トドを、食べれるお店はもう潰れてしまったらしい。。。残念。
羅臼の街並みは廃れた昭和感があり、これは過疎化が進むなぁと思った。
まるでタイムマシーンに乗ってやってきた感覚がある。
人口は減る一方で、20年後人がいるのかな?と不安になる。
都市一極集中が、進んでいそうだと思った。
それでもなんだか応援したくなる町だ。
それでは今日はこの辺で。
皆様の暇つぶしのクリックが、世界とホーリンを救う