【留萌】での嫌な経験から、一夜明けなるべく早くこの地を去りたいとの思いから、早朝足早に出発する事に決めた。
確か朝は4時には起床し、5時には出発したと思う。
北道自転車旅のハイライトとなる【オロロン街道】
をこれからひたすら北上する事となる。
オロロン街道は、北海道にある、確か日本で一番長い直線があり、風力発電が行われており、この道は旅人泣かせとも言われている。
それは、とにかく何も無いため、パンクやトラブルがあった場合とにかく大変だからだ。
このオロロン街道あたりから、車もほとんど無くなり、北海道広しといえど、あまりに人と出会う事が無くなり、精神的にも肉体的にも、かなりキツイ時間となる。
とにかく町と町の間に何も無いので、トイレはまだいいとしても、食事のタイミングを逃すと、次の町まで3時間くらい平気でかかってしまう。
そして、いくら涼しい北海道といえど、7月の暑い季節という事で日焼けも半端なく、どんどん皮が向けてかなり痛々しい見た目に変わってしまった。
「僕は何を目的に、何を考えてこの旅行をしているのだろう?」
「果たして無事に最終目的地まで着けるのだろうか?」
「こんなに毎日痛い、辛い思いをして前に進むのは苦行でしか無いのではないか?」
毎日代わり映えの無い道をひたすら自転車を漕いでいると、様々な感情が湧き起こる。
唯一の楽しみは、食事のみとなる。
なるべく地産地消を目指して、現地のものも食べたいが、安心安全のフランチャイズも捨て難い。
【栄養】を重視する心と、【予算】を重視ふる心と、天秤にかけて、その日の気分によって、食事は決まる。
新鮮な魚介類を食べるのか、高カロリーで味の濃い弁当を食べるのか、セイコーマートで、安定感のある食べ物を食べるのか。
日々是鍛錬である。
この日は天気が悪いとの予報だったので、できるだけ進みたかったが、ちょうど良い町が【天塩町】という本当に昆布や、休憩所のイメージの町が見つかったのでそこに泊まる事にした。
相変わらず、ヘルメットが売っている場所どころか自転車屋もないようなひたすら一本道を北上し、着いたのは、
天塩町鏡沼海浜公園キャンプ場
天塩町のキャンプ場、その名も
【鏡沼海浜公園キャンプ場】
リンクを貼ったので詳しい情報は今回端折らせてもらうが、ライダー専用の、宿は一泊200円だった。
特に何も無い場所だが、繁華街というか、ご飯を食べる場所はすぐ近くにあったのを覚えているので、食事などは問題無かった。
このキャンプ場は、留萌のライダーハウスと違い、とても優しいスタッフさんで、親切に対応していただいた。
【疲労】もあったからか、とにかく安心したのを覚えている。
ちょうど到着してすぐに雨が降り始め、スタッフさんに明日は大雨だから、ここにもう一泊した方が良い。
と、アドバイスを受けました。
本当は先を急ぎたかったので、雨でも出発しようと考えてるいたけれど、翌日の朝寝坊してしまったのと、確か大雨で、オロロン街道が、通行止めになったため、その日はゆっくり休む事にした。
休むと言っても毎日5時には起きて、1日8時間くらいは自転車を漕いでいるのでいきなり24時間の予定のない時間をもらってもする事が無く、困っていた。
とりあえず、スタッフさんがオススメしてくれた、喫茶店アゲインというお店のボリュームたっぷりの【カレー】か、【しじみラーメン】を迷ったのだが、(本当は2つ食べようと思った)結局、塩ラーメンにそこまでそそられなかったので、ボリュームのあるカレーを頼んだ。
カレーはとてもボリュームがあり、そして、おそらく80歳くらいになるであろうママ2人と、地元の方の会話に、何とも言えない懐かしさを感じながら、昭和の古き良き時代を思い出す事ができた。
北海道の旅の醍醐味の1つは、もちろん【大自然】【新鮮な魚介類】なども外せないが、地味に【変わらぬ田舎の古き良き姿】というのもあると思う。
カレーはすぐに食べてしまったが、行く当て、予定も特に無いため、時間潰しのために道の駅に寄ったりしながら、ダラダラと何もしないという【至福の時間】を楽しむ。
その後、ライダー宿の方で出会った方が、今日は2018年ロシアサッカーワールドカップの決勝だ。
という事を教えてくれて、どうにかして見たいと考えた。
しかし、そのキャンプ場には、wifiが無いのと天塩町に夜開いているスポーツバーなる物が恐らく無いと言われ、どうにかして見れないかなと考え導き出した答えが、【道の駅】のフリーWi-Fiが使えたら、YouTubeなどで、決勝が見れるかも?!
ということで、夜遅くに道の駅に行き、wifiを試したら運良く繋がり、無事見ることができた。
日本はもう負けてしまい、最近の海外サッカーはあまり見ていなかったため、そこまで熱狂する事は無かったが、見ていて感じたのは
*ほとんどの選手が自分より年下
*おっさんジャパンと揶揄された日本代表も、本田、長友は1つしか年齢が変わらない
つまり、自分はもう若くないと言う事を強く自覚する経験ができた。
道の駅自体はしまっていたため、入り口の自販機の所を利用させてもらった。
お客さんも数人来たけど、皆さんサッカーの試合を見ていることに気づいてくれて、サッカーの事を聞いてくれたり少し交流もあった。
雨があり、一日停滞してしまったが、このまま北上し、日本最北端を目指すことになる。
それでは、このあたりで。
にほんブログ村
生活・文化 ブログランキングへ
皆様の暇つぶしのクリックが、世界とホーリンを救う