おはようございます。ホーリンです。
今日は、パナマ運河に行った帰りに会った、困った旅行者の話です。
その日ホーリンは、パナマ運河に行こうと誘われて、先日パナマシティで久々に合流した日本人のたかさんと、ドイツ人アルビィ、カナダ人のお友達(名前忘れた)と見に行きました。
(美女に囲まれ嬉しそうな表情なたかさん、この写真はブログとは関係ない)
パナマ運河は、とても壮大で、思った以上な迫力、そして博物館が意外と充実していてなかなか満足する内容でした。
そして、大きな船がぎりぎりの隙間を縫って通りすぎる様はなかなか質が高かったと思います。
(門がかパかパ開く、水量を変えて運河内を潤滑に船が移動できるようにする。ふーん)
そして、3時間くらい船を眺めたり、100年以上も前の壮大な事業にロマンを感じたりそれなりに楽しんでから一行4人はホテルに帰ることになりました。
バスはパナマ運河から15分ほど離れたところから出ていたのでそこまで15分ほど歩きました。そしてバスに乗ってから事件が起こります。
バスに乗ったら車内はそこそこ混んでいました。乗車率は70パーセントくらい?
で、空いている後ろのほうの席にみんなで座ったのですが、少し前に黒人の男性が英語で誰かと電話していました。
中米はスペイン語圏なので英語を話しているだけで目立つのでみんなその会話を聞き入っていました。
「はい、そうです、パスポートとクレジットカードと財布全部入っているカバンをタクシーに忘れてきました、飛行機は今日の夜だけどパスポートがありません。」
訛りのない流暢なアメリカ英語を話しており、みんな聞き取れていました。
で、ホーリンは彼の後ろに座って、彼の様子を眺めていると、ショックで落ち込んで今にも泣きだしそうな表情で遠くをぼんやり眺めていました。
ドイツ人もカナダ人もその状況を眺めているようでした。
カナダ人とドイツ人が「彼はどうやら大変な目にあったみたいだね」
と、話していました。
ホーリンもぶっちゃけそれに似た事件をキューバで起こしていたので、ぶっちゃけかなりその黒人の彼を心配していました。
ホーリンは何の助けになるかわからないけど20ドルくらいなら渡してもよいかなーって勝手に思っていました。(彼は無一文のようでした)
そして、バスに乗って少しすると車内が混んできて、その黒人さんは妊婦かお年寄りの人に席を譲って後ろのほう(ホーリンたちのいる場所)で4人の声が届くところにやってきてそこで列の真ん中に立ってバスに乗っていました。
そこでカナダ人は黒人さんに声をかけました。
「すみません、電話の声が耳に入ってしまいました。あなたはどうやら大変な目に遭っているようですが、お話し聞かせてください」
そして黒人さんは状況を説明します。
「昨日パナマについて、トランジットの飛行機待ちだったんだけど、さっきタクシーに乗っているときにパスポートもカードも財布も入っているカバンを忘れてきたんだ。今はアメリカ大使館に行った帰りで今日のフライトが夜待っているんだけど、パスポートがなくて、困っているんだ。大使館にはホンジュラスに行けば米軍基地があるからそこの船に乗せて本土まで載せて行ってくれるって言っているんだけどホンジュラスまで行くフライトが今日の便だと夜にあるんだ。」
と、説明してくれました。そして他にも自分が米軍基地で働いている兵隊でアフガニスタンで任務を終え、今日母国に帰って家族に会う予定で、家族には内緒でサプライズをして喜ばせようとしていたんだけど。。。と、家族の写真と米軍の基地で自分が映っている集合写真を見せてくれました。(画質が悪いのと集合写真で黒人ばかりだから正直彼かどうかはっきりわからない)
その話を聞いてカナダ人が、私が彼を助けれるかもしれない。
と、飛行機のチケットの値段を聞いて、だいたい360ドルくらいということを彼が言うと、カナダ人はバスの終点でその黒人さんと一緒に降りると、ATMまで行き現金400ドルをおろして、紙に彼の連絡先名前と電話番号、メールアドレスを書いてもらいそして現金を渡しました。
彼は助けてもらいとても満足した表情をしていました。
ホーリンも彼が助かってよかったなぁと思いました。
そして少ししてから、
もし自分が一人でバスに乗っていて、彼と鉢合わせていたらどうしていただろうと考えました。
個人的には全く同様のタクシーに置き忘れる事件を起こしたことがあるので同情するしなんとか助けてあげたい気持ちはあります。
でも400ドルは大金だし、お金を貸すのはちょっと難しいなぁ。って思いました。
そして、彼を助けたいという感情とは別に疑ってみるシュミレーションも同時にしました。
彼はもしかしたら詐欺師である可能性では?
カードをなくしてパスポートも荷物もない旅行者を世界の経済大国アメリカの大使館が、放っておくのか?少なくともお金もない彼に友達や家族に工面してもらう手助けくらいはするのではないか?
彼はカナダ人に連絡先を教えるときにSNS(フェイスブックやツイッター)などはやっていないといい、素性が分かるものは一切ありませんでした。
これらの状況から判断して、ホーリンがもしハネムーンなどで少しお金のある状況でこのような旅行者と遭遇したら、
まずは一緒にアメリカ大使館に行き、彼の証言するID、パスポートの番号が存在するのか、そして大使館職員とのやりとりで大使館職員がどこまでその困っている彼を手助けしてあげれるのか。
その状況までは少なくとも確認して、大使館が全く困っている人を助けることもなく、彼が無一文の状態で助けてもらえない状況だったら、次は日本大使館に連れていくかな?と想像しました。
ホーリンは一度スーダンでお金がない危機的状況にあったことがあってその状況で大使館職員は、
まずは自分の家族に助けを求める。(そのための国際電話は使わせてもらえる)。
それかスーダン国内にいる友人に助けを求める。
っていう手順を踏んで駄目だったら仕方なく助ける。みたいな感じの対応をしてもらいました。
(確かに、その状況で困った旅人が食べ物に困って窃盗を犯して警察に捕まってそのことがメディアなどに拡散されたら、家族も責められるだろうけど大使館の対応も責められる可能性が出てくるので。。。)
【絶対絶命!!旅の危機?!】スーダンでお金がおろせず困った回
まぁ、色々な事を考慮してだまされるのは辛いけど、困っている人を放っておいてその罪悪感を背負って生きていくほうが個人的には辛いかなと思います。お金は何とかなるけど、気持ちは買えないので・・・
こういった事件がパナマであり、結構色々考えさせられて、今ホーリンが自由に旅行できているのは、なんだかんだ言って、もしもの時があったら助けてくれる【家族】と、【保険会社】と【日本社会】のおかげなんだなぁと思いました。
これからも引き続き、事件はあるだろうけどなるべく大きな事件がなくボヤ程度ですむことを祈りながら旅行を続けたいです。
それでは今日はこのへんで。
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